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不足すると「疲れやすい」だけじゃなく神経にも悪影響が…「体全体の調子を整える」重要な栄養素とは?【医師解説】

公開日: 2026年04月27日
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人体は、さまざまな栄養素によって支えられています。そのバランスが崩れると、思いがけない不調として現れることもあります。なかでもビタミンB群は、体全体の調子を整える働きを担う重要な栄養素です。

ビタミンB群が足りないと体にどのような変化が起こるのでしょうか。役割や不足のサイン、効率的な摂り方について、まえだ整形外科リウマチクリニックの前田 俊恒院長に解説してもらいます。

医師紹介

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前田 俊恒院長
医学博士
整形外科専門医
リウマチ専門医
リハビリテーション科専門医

肩こり・腰痛・関節痛などの慢性疼痛から、関節リウマチ、骨粗鬆症、スポーツ障害まで幅広く診療。日常生活に根ざした運動指導・セルフケアの啓発にも力を入れている。肩や膝、腰の痛みなど日常の体の不調や身近な健康情報についても、医学的根拠に基づいた分かりやすい解説を行っている。

ビタミンB群は人体に対してどのような役割があるのでしょうか?

ビタミンB群は、食べたものをエネルギーに変えるのを助ける、とても大切な栄養素です。ごはんやパン、お肉などからとった糖質・脂質・たんぱく質などの栄養を、体が使える形に変えるサポートをしています。

また、神経の働きを整えたり、肌や口の中の健康を保ったりする役割もあります。さらに、血液をつくるのに関わるものもあり、体全体の調子を整える働きをしています。

ビタミンB群には、ビタミンB1、B2、B6、B12などいくつかの種類があり、それぞれ少しずつ役割が異なりますが、どれも健康維持に欠かせません。

ビタミンB群が不足すると、人体にどのような悪影響があるのでしょうか?

ビタミンB群が不足するとエネルギーをうまく作れなくなるため、疲れやすくなったり、だるさを感じたりします。

また、神経にも影響が出るため、手足がしびれたり、ピリピリした感じが出たりすることがあります。

ビタミンB1が不足すると「脚気(かっけ)」と呼ばれる状態になり、むくみや動悸、筋力低下などが出ることもあります。さらに、ビタミンB2やB6が不足すると、口内炎や口の端が切れる(口角炎)、肌荒れなども起こりやすくなります。ビタミンB12や葉酸などが不足すると、貧血の原因になることもあります。

このように、ビタミンB群は体のさまざまな働きに関わっているため、不足すると体のいろいろな不調につながります。

自身がビタミンB群不足かどうかを知るためのサインがあれば教えてください

ビタミンB群が不足していると、日常のちょっとした体調の変化として現れることがあります。

例えば

  • 口内炎ができやすい
  • 肌荒れが続く
  • 手足がしびれる、ピリピリする

といった症状がある場合は、不足している可能性があります。

また、外食やインスタント食品が多い方、食事の量が少ない方、お酒をよく飲む方は不足しやすい傾向があります。

ただし、これらの症状だけで判断するのは難しいため、気になる場合は医療機関で相談するのもよいでしょう。

ビタミンB群を効率的に摂取する方法について教えてください

ビタミンB群をしっかりとるためには、バランスのよい食事を心がけることが大切です。

多く含まれている食品には、豚肉、レバー、魚、卵、大豆製品(豆腐や納豆)、乳製品、そして野菜や玄米などがあります。

ビタミンB群の多くは水に溶けやすく、体の中にためておくことができないため、毎日の食事でこまめにとることがポイントです。

また、お酒をよく飲む方はビタミンB群が消費されやすいため、とくに意識してとるようにしましょう。毎日の食事で無理なく続けることが大切です。

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