AIの指示で「入浴を2週間中止」したケースも…現役医師に聞いた「これ、やめてほしいな」と思う患者の行動
公開日: 2026年04月28日

日々さまざまな患者さんを診るなかで、「これ、やめてほしいな…」と医師が思うことはあるのでしょうか。現役医師77人にアンケート調査を行ったところ、6割超が「思うことがある」と回答しました。
目次
約6割の医師が「これ、やめてほしいな…」と思うことがある
今回、病院なび MediQA編集部では「診療を行う中で、正直なところ『これ、やめてほしいな…』と感じる患者さんの行動はありますか?」という質問に対して、「ある」「ない」のどちらかを選択してもらう形式のアンケートを実施しました。また、自身が選択した回答について、自由コメントも受け付けました。

調査対象 :eヘルスケアの医師向けサービス「Doctors Square」登録会員医師
調査方法 :インターネットアンケート
調査期間 :2026年2月20日(金)~2026年3月18日(水)
有効回答数:77件
有効回答数77件のうち、「ある」と答えた医師は48名で全体の62%という結果に。約6割の医師が、何かしらの「これ、やめてほしいな…」という思いを抱えて診察していることがわかりました。
医師たちが困っていることとは?
では、具体的に患者さんのどのような行動に困っているのでしょうか。ここからは医師のコメントと合わせてご紹介していきます。
もっとも目立っていたのは、受診のタイミングについて懸念する声。緊急性の有無はほかの患者さんへの影響も大きいので、注意したいところですね。
- 緊急性がない症状にも関わらず休日や夜間に救急外来を受診する、いわゆる「コンビニ受診」の患者さんには、正直「やめてほしいな…」と感じてしまいますね(小児科)
- けっこう時間のかかる処置が必要と予めわかっているにも関わらず、診療時間ギリギリに受付されるとちょっと困ります。(形成外科)
- 具合が悪いのにすぐ来院しない方ですかね……そういう方に限って、週末の診察時間終了間際になっていらっしゃったりするので。(内科)
また、診察時の行動に対しても「やめてほしいな…」と感じることは少なくないようです。
- 自身の症状とは関係がない、他人の体調などについて相談をされることがあります。話の内容も具体性がなく、興味本位で聞いてみたという感じなので、いつも回答に困ってしまいます。(内科)
- ほかの科での検査結果を持ってきて相談されるのは正直困ります。一応話は聞きますが、やはり検査をオーダーした医師本人に聞いてもらいたいのが正直なところです。(泌尿器科)
- 録音はやめてほしいです。(外科)
- 診察の際に健康雑誌を持ち込んで、得意げに医師の説明を否定される方にはホトホト困っています……。(腎臓内科)
そして、近年急速に普及したAIやインターネットを通じて得た情報についても医師としては複雑な思いがあるようです。
- AIを信頼しすぎている患者さんですかね。「AIのアドバイスに従って、歯磨きや入浴を2週間中止していた」と言われたときには、本当に参りました。(精神科)
- ネット検索などで得た、明らかに誤った情報を鵜呑みにすることですね。そのアドバイスなども信じるだけならまだしも、行動に移してしまうと診察する側としては困惑してしまいます。(総合内科)
- ウェブから情報を得るのはいいのですが、診察をする前からその内容を自身と重ねて質問されると返答に困ることがあります。(眼科)
まとめ
今回、医師たちの患者に対するホンネをご紹介しましたが、その根本にあるのは「患者さんを責めたい」という思いではなく、より適切な診療や安全な医療につなげたいという共通の願いです。
受診のタイミングや診察時の行動、情報の受け取り方を少し意識するだけでも、医師とのコミュニケーションはスムーズになり、結果として自分自身にとってよりよい医療につながる可能性があります。
日々のちょっとした心がけが、安心して医療を受けるための第一歩になるかもしれませんね。
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