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5月5日は「熱中症対策の日」――夏本番を前に、いまから始める熱中症予防【今日は何の日】

公開日: 2026年05月05日
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毎日何気なく過ぎていく日々の中にも、健康や医療にまつわる「記念日」や「啓発の日」が数多く存在します。

この連載では、そんな日をひとつひとつ取り上げ、病気や健康について改めて考えるきっかけをお届けしています。

今日は5月5日、こんな日です。

今日は何の日?

5月5日は「熱中症対策の日」です。

日本気象協会が推進する「熱中症ゼロへ」プロジェクトと、日本コカ・コーラ株式会社が共同で制定し、2014年(平成26年)に一般社団法人 日本記念日協会によって認定・登録されました。

「まだ5月なのに熱中症?」と思う方もいるかもしれません。でも実は、この時期こそが予防のスタートラインです。

なぜ5月5日なの?

5月5日は、暦の上で夏の始まりを告げる「立夏(りっか)」にあたります(年によって5月6日になることもあります)。

この記念日が立夏に設定されているのは、「まだ暑くないから大丈夫」という油断が生まれやすい時期だからこそ、早めに意識を向けてほしいという思いが込められているためです。

熱中症による救急搬送は毎年7月・8月にピークを迎えますが、5月にも一定数の患者が発生しています。

こうした状況を受け、患者が増える前に広く注意を呼びかけることを目的として、この記念日は生まれました。

熱中症ってどんな状態?

熱中症は、体の中に熱がこもりすぎることで起こる体調不良の総称です。

私たちの体は通常、汗をかくことで体温を調節しています。しかし、気温や湿度が高い環境では、その調節がうまくいかなくなることがあります。

熱中症が起こりやすい条件は大きく3つあります。

  • 「環境」(気温・湿度が高い、風が弱いなど)
  • 「からだの状態」(脱水・睡眠不足・体力低下など)
  • 「行動」(暑い時間帯に屋外で活動するなど)

これらが重なるほど、リスクは高まります。

とくに注意が必要なのは、高齢者、乳幼児、腎臓や心臓に疾患がある人、高血圧や糖尿病などの生活習慣病がある人です。

高齢者は暑さや喉の渇きを感じにくいため、気づかないうちに症状が進んでしまうことがあります。

初期のサインとしては、めまい・だるさ・体温の上昇・いつもより多い汗・筋肉の痛みやけいれんなどがあります。これらに気づいたら、すぐに涼しい場所へ移動し、水分をとることが大切です。

暑さに体を慣らす「暑熱順化」が重症化を防ぐ!

5月は平均気温が20℃を超え始め、暑さを感じる日が出てくる一方で、体がまだ夏の暑さに慣れていない時期です。

暑さに体を慣らすことを「暑熱順化(しょねつじゅんか)」といいますが、梅雨前のこの時期に少しずつ汗をかく習慣をつけておくと、夏本番に向けて体が整ってきます。ウォーキングなどの軽い運動がその一助になるとされています。

逆に言えば、体が慣れていない5月や6月に急に暑い環境へ出ると、熱中症のリスクが高まりやすい。「まだ夏じゃないから」と油断せず、早めに意識を向けることが、重症化を防ぐことにつながります。

「熱中症」を防ぐために意識したいこと

まず、水分補給は「喉が渇いたら飲む」ではなく、「渇く前にこまめに飲む」が基本です。高齢の方がいるご家庭では、時間を決めて水分をとるよう声をかけてあげることも重要です。

屋外では「暑さ指数(WBGT)」を参考にする習慣も役立ちます。

これは気温・湿度・日差しなどをもとに熱中症リスクをまとめた指標で、28を超えるとリスクが高まり、31以上では特に危険とされます。

環境省の「熱中症予防情報サイト」では全国各地のWBGTをリアルタイムで確認できますので、活動前にチェックしてみてください。

まとめ

「熱中症対策の日」は、夏が本格化する前にこそ考えてほしいという思いを込めた啓発の日です。熱中症は毎年多くの人が救急搬送される、決して他人事ではない健康リスクです。

早めの水分補給、暑さ指数の確認、そして暑さに体を慣らす準備。特別なことではなく、日常の小さな習慣の積み重ねが、自分や大切な人を守ることにつながります。

5月5日のこの日を、夏に向けた「熱中症対策のスタートの日」として意識してみてはいかがでしょうか。


<参考URL>
https://prtimes.jp/magazine/today/heatstroke-prevention-day/
https://www.netsuzero.jp/news/20140507-811.html
https://www.tmhp.jp/kikou/iryokenkou/minnanoiryokenkou_column_heatstroke.html
https://www.wbgt.env.go.jp/

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