4月11日は「世界パーキンソン病デー」――パーキンソン病について知るきっかけに【今日は何の日?】

目次
今日は何の日?
4月11日は、「世界パーキンソン病デー(World Parkinson's Day)」です。パーキンソン病という病気に対する認識を世界中で高めることを目的とした、国際的な啓発の記念日です。
また、4月11日だけでなく、4月は丸ごと「Parkinson's Awareness Month(パーキンソン病啓発月間)」とされており、世界各地でさまざまな啓発活動が行われます。その中心的な日が、4月11日なのです。
この記念日はどのように生まれたの?
4月11日が選ばれたのには、理由があります。この日は、パーキンソン病を初めて医学的に記述したジェームス・パーキンソン博士の誕生日とされているからです。博士は1817年に「振戦麻痺についての論考」を発表し、この病気の存在を世に広めた人物です。その功績をたたえ、博士の誕生日をこの記念日に定めることで、パーキンソン病への理解を深める取り組みが世界規模で行われるようになりました。
現在は、国際パーキンソン病・運動障害学会(MDS)などの国際的な学会や患者団体が連携しながら、毎年この日に向けた啓発活動が展開されています。日本でも、全国パーキンソン病友の会が患者・家族を対象に講演会や電話医療相談などの活動を続けています。
ちなみに、世界パーキンソン病デーのシンルマークは「赤いチューリップ」。これはパーキンソン博士の愛した花であったことが由来となっているそうです。
パーキンソン病って、どんな病気?過去にはモハメド・アリ氏、岡本太郎氏なども闘病

パーキンソン病は、脳の病気のひとつです。世界的に患者数が増加している神経変性疾患のひとつといわれており、決して遠い存在ではありません。過去には、プロボクサーのモハメド・アリ氏、芸術家の岡本太郎氏、タレントのみのもんた氏らもパーキンソン病と闘病していたことで知られています。2025年11月には歌手の美川憲一さんが公表したことも大きな話題となりました。
俳優のマイケル・J・フォックス氏は、30歳という若さでパーキンソン病を発症。その後も俳優・タレントとして活動を続けながら、「マイケル・J・フォックス パーキンソン病リサーチ財団」を設立し、研究助成活動にも積極的に取り組んでいます。
この病気の特徴のひとつが、早期の症状がわかりにくいことです。最初のうちは、身体がこわばる、字を書くと以前より小さくなった、動作がなんとなくゆっくりになった、といった一見目立たない変化として現れることがあります。「年のせいかな」と思ってしまいやすい症状でもあるため、注意が必要です。
また、パーキンソン病はひとりひとりで症状や進行のしかたが大きく異なります。同じ病気でも、まったく同じ経過をたどる人はほとんどいないといわれています。そのため、治療や日常生活のサポートも、その人に合わせた個別の対応が求められます。
専門的な診療にあたるのは、脳神経内科医(運動障害を専門とする医師)です。症状の細かな違いを見極め、薬の調整や副作用への対応、さらには運動症状だけでなく睡眠や気分の変化といった「非運動症状」まで、幅広くサポートするための専門的なトレーニングを受けています。
日常の中で私たちができること
まずは「パーキンソン病という病気がある」「患者数が増えている」「早期の症状はわかりにくい」という基本的なことを知っておくだけで十分です。
もし自分や身近な人に「なんとなく動きがぎこちない」「字が小さくなった」などの変化を感じたら、気軽に脳神経内科に相談してみることを頭に入れておきましょう。また、パーキンソン病の患者さんや家族をサポートする「全国パーキンソン病友の会」では、電話での医療相談や公的支援制度の案内なども行っています。ひとりで悩まず、こうした窓口を活用することも大切です。
まとめ
4月11日は「世界パーキンソン病デー」。パーキンソン病を初めて医学的に記述したジェームス・パーキンソン博士の誕生日にちなんだ、世界的な啓発の記念日です。患者数が世界中で増加し続けているこの病気について、4月という機会に少しだけ関心を向けてみてください。早期の症状に気づくこと、そして専門医への相談をためらわないことが、本人にとっても家族にとっても大切な一歩になります。
<参考URL>
https://ja.movementdisorders.org/Parkinsons-Day
https://higuchi-hospital.com/news/985/
https://jpda.jp/795/
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