「お風呂でリラックス」のつもりが肌には逆効果…?乾燥を招く「NG入浴習慣」を医師が解説

肌への負担が少ないお風呂の温度や入浴時間、乾燥を防ぐ洗い方と入浴後の保湿ケアについて、ミサクリニック 六本木本院の寺井美佐栄院長に解説してもらいました。
医師紹介
ミサクリニック 六本木本院 院長・寺井美佐栄。10年に及ぶ複数の大手美容皮膚科クリニックでの院長経験を経て、2022年にミサクリニック六本木本院を開院。豊富な症例経験を生かし、メスを使わず「ナチュラルな美しさ」を引き出す施術を得意とし、特に切らないたるみ治療やクマ取りなどのエイジングケアに定評がある。また、日々のスキンケアも重視し、医師としての知見を生かしたドクターズコスメ『Do skin』の開発も手がける。YouTubeなどでの情報発信にも力を入れ、施術からホームケアまで幅広い美容情報を患者目線で分かりやすく発信。一人ひとりのライフスタイルに寄り添った美容医療を提供している。プライベートでは2歳児を育児中。
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目次
「熱いお風呂は肌によくない」と聞くことがありますが、本当でしょうか?
熱すぎるお湯は肌の乾燥や肌荒れにつながる可能性があります。

肌への負担を考えた場合、お風呂の温度や入浴時間はどのくらいが適切なのでしょうか?
肌への負担を考えるのであれば、湯温は38〜40℃程度をひとつの目安にするとよいでしょう。

熱いお湯が好きな方もいると思いますが、40℃を大きく超えるような温度は、肌の乾燥が気になる場合には避けたほうが安心です。
入浴時間については、湯船に浸かる時間を10〜15分程度にするのがおすすめです。
長く浸かれば浸かるほど肌によいというわけではなく、長時間の入浴は角層がふやけたり、必要な皮脂が流れ落ちたりすることで、肌のバリア機能に負担をかける可能性があります。
また、温度や時間だけでなく、入浴後の肌の状態も確認してみてください。
お風呂上がりに肌がつっぱる、カサつく、かゆみが出るといった場合は、湯温を少し下げたり、入浴時間を短くしたりするなど、自分の肌に合わせて調整することが大切です。
熱いお風呂以外にも、入浴時に肌の乾燥や肌荒れにつながりやすいNG習慣はありますか?
代表的なのは、身体や顔をゴシゴシこすること、洗浄力の強いものを使いすぎること、そして入浴後の保湿を後回しにすることです。

汚れをしっかり落とそうとして、ナイロンタオルなどで強くこすると、肌表面の角層を傷つけ、バリア機能の低下につながることがあります。
身体を洗う際は、泡を手に取って、肌をなでるようにやさしく洗うくらいで十分です。また、洗浄料も「洗った後に肌がキュッとする」ものが必ずしもよいわけではありません。
洗浄後につっぱりや乾燥を感じる場合は、洗浄料の種類や使用量を見直してみましょう。
さらに、熱いシャワーを顔に直接当て続けることや、入浴後にタオルで強くこすることも避けたい習慣です。
肌は「清潔にすること」だけでなく、「必要以上に刺激しないこと」も大切です。
肌の乾燥を防ぎながら入浴するために、洗い方や入浴後のケアで意識したいポイントを教えてください。
洗うときは肌をこすらないことが基本です。洗浄料をしっかり泡立て、泡をクッションにするようなイメージで、手でやさしく洗いましょう。
顔については、シャワーを直接当てるのではなく、ぬるめのお湯でやさしく洗い流すことをおすすめします。

そして、乾燥対策でとくに重要なのが、お風呂上がりの保湿です。
入浴後は時間が経つほど肌の水分が失われていくため、タオルで水分をやさしく押さえるように拭き、できれば入浴後5〜10分以内を目安に保湿剤を塗りましょう。
顔だけでなく、腕や脚、背中など乾燥しやすい部分も忘れないようにしてください。
保湿剤は、肌の状態に合わせて選ぶことが大切です。乾燥が強い場合は、ローションだけで終わらせず、乳液やクリームなど油分を含むものを重ねるのもよいでしょう。
入浴は肌を清潔にするだけでなく、リラックスして身体を温める時間でもあります。
「熱いお湯に長く浸かる」「しっかりこする」といった習慣を見直し、肌にとって心地よい温度と時間で、入浴後まで含めてやさしくケアすることが大切です。
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※本記事は特定の病気・症状について一般的な医学情報を解説したものであり、個々の症状や状態に対する診断・治療を保証するものではありません。症状の現れ方・原因・経過には個人差があり、記事内容がすべての方に当てはまるとは限りません。また、本記事の内容は公開日時点の医学知識をもとに作成していますが、ガイドライン・診療方針は変更になる場合があります。


肌の潤いを守っている皮脂膜や、角層にあるセラミドなどの細胞間脂質は、熱いお湯によって流れ落ちやすくなります。
とくに40℃を超えるような熱いお湯に長く浸かると、肌のバリア機能が低下し、入浴後に水分が蒸発しやすくなるため、つっぱりやカサつきの原因になります。
また、熱いお湯で身体が温まることで血流が増え、かゆみを感じやすくなることもあります。
もともと乾燥肌やアトピー性皮膚炎、湿疹などの炎症がある方は、熱による刺激で症状が悪化する場合もあります。ニキビなど肌に炎症がある場合も同様です。
「熱いほどよく温まる」と考えず、肌への刺激を抑えることを意識しましょう。