「熱中症対策に梅干し」はどこまで効果的?期待される健康効果と食べる際の注意点【医師解説】
公開日: 2026年06月25日

「熱中症対策には梅干しがいい」――そんな話を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。熱中症対策には水分と塩分の補給が欠かせないため、クエン酸や塩分を含む梅干しには確かに効果が期待できそうです。
梅干しの成分や熱中症との関係、食べる際のポイントについて、れいめいクリニック浅草橋の頴川 陽子医師に解説してもらいました。
梅干しの成分や熱中症との関係、食べる際のポイントについて、れいめいクリニック浅草橋の頴川 陽子医師に解説してもらいました。
目次
梅干しには、どのような健康効果が期待できるのでしょうか?
クエン酸やポリフェノールなどが含まれており、疲労軽減などが期待できます。
頴川 医師

梅干しは熱中症対策になると言われますが、医学的にはどの程度期待できるのでしょうか?
熱中症対策のひとつとして、理にかなっていると考えられます。
頴川 医師

医学的な観点からも、梅干しは熱中症対策のひとつとして、理にかなっていると考えられます。
熱中症は大量の汗とともに水分だけでなく、ナトリウムなどの電解質が失われ、体内のバランスが崩れることで発症します。梅干しには豊富な塩分(ナトリウム)が凝縮されているため、失われた電解質を素早く補給する一助になります。
水分と一緒に梅干しを摂取することは、水分とナトリウムの補給の一助になると考えられます。
梅干しを毎日食べる際の注意点があれば教えてください
塩分に摂りすぎに注意が必要です。
頴川 医師

梅干しは毎日食べても問題ありませんが、「塩分の摂り過ぎ」には注意が必要です。
伝統的な梅干し1粒(約10~15g)には約2g前後の塩分が含まれています。厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、1日の塩分摂取目安量は男性7.5g未満、女性6.5g未満であるため、毎日何粒も食べると簡単に塩分過多になり、高血圧や腎臓への負担を招くリスクがあります。
そのため、健康のために毎日食べる場合、一般的には「1日1粒」程度を目安にすることをおすすめします。市販の「減塩梅干し(塩分5~8%程度)」を選ぶ、あるいは料理の醤油や塩の代わりに梅干しの塩味を調味料として活かすといった工夫も大切です。
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※本記事は特定の病気・症状について一般的な医学情報を解説したものであり、個々の症状や状態に対する診断・治療を保証するものではありません。症状の現れ方・原因・経過には個人差があり、記事内容がすべての方に当てはまるとは限りません。また、本記事の内容は公開日時点の医学知識をもとに作成していますが、ガイドライン・診療方針は変更になる場合があります。


梅干しにはクエン酸やポリフェノールなどが含まれており、疲労感の軽減や抗酸化作用などとの関連が研究されています。
クエン酸は体内でエネルギーを生み出す「クエン酸回路(体内でのエネルギー代謝の仕組み)」の働きに関わる有機酸であり、体内のエネルギー産生をサポートし、疲労感の軽減に役立つ可能性があると考えられています。
また、梅を加熱・濃縮することで生成される「ムメフラール」には血流への好影響が示唆されているほか、ポリフェノール類には抗酸化作用をもつ成分が含まれています。