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「足を組むと骨盤がゆがむ」は本当?医師が教える、じつはもっと注意すべき「座り方の習慣」

公開日: 2026年10月06日
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「足を組むと骨盤がゆがむ」と聞いたことがあるかもしれませんが、実際にはどのような影響があるのでしょうか。

足を組む癖がつく理由や体への影響、デスクワーク中に意識したい座り方について、まえだ整形外科リウマチクリニックの前田 俊恒院長に解説してもらいます。

医師紹介

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前田 俊恒院長
医学博士
整形外科専門医
リウマチ専門医
リハビリテーション科専門医

肩こり・腰痛・関節痛などの慢性疼痛から、関節リウマチ、骨粗鬆症、スポーツ障害まで幅広く診療。日常生活に根ざした運動指導・セルフケアの啓発にも力を入れている。肩や膝、腰の痛みなど日常の体の不調や身近な健康情報についても、医学的根拠に基づいた分かりやすい解説を行っている。

椅子に座るときなど、つい足を組んで座ってしまうのはなぜでしょうか?

理由はいくつかありますが、「その姿勢のほうが楽に感じる」「いつの間にか癖になっている」という方が多いと思います。ただし、「よく足を組む=骨盤がゆがんでいる」というわけではありません。

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本来、両足を床につけて骨盤をまっすぐ立てた正しい着座姿勢を保つには、腹横筋や腸腰筋、脊柱起立筋といった「体幹のインナーマッスル」を持続的に使う必要があります。

しかし、長時間同じ姿勢で座っていると、腰やお尻、股関節まわりの筋肉が疲れてきます。

そこで足を組むと、骨盤や股関節の位置が変わり、体重がかかる場所も変化するため、一時的に楽に感じることがあります。

つまり、無意識のうちに姿勢を変えて、体の負担を分散させようとしている場合があるのです。

また、椅子が高すぎて足の裏が床につきにくかったり、机や椅子が体格に合っていなかったりすると、姿勢を安定させるために足を組みたくなることもあります。

さらに、すでに骨盤が左右どちらかに傾いていたり背骨に側弯があったりする場合、まっすぐ座るよりも足を組んで重心をずらしたほうが、一時的に体のバランスが取れているように感じる(不快感が減る)ことも、足を組む癖が定着する大きな要因です。

ただし、「よく足を組む=骨盤がゆがんでいる」というわけではありません。

足を組む癖だけを気にするのではなく、長時間座りっぱなしになっていないか、机や椅子の高さが自分に合っているかなども確認してみるとよいでしょう。

    足を組んで座る習慣は体にどのような悪影響を与えるでしょうか?また、左右を交互に組めば問題ないのでしょうか?

    足を組むと、骨盤が左右どちらかに傾いたり、体が少しねじれたりしやすくなります。その姿勢を長時間続けていると、腰やお尻、股関節まわりの筋肉に偏って負担がかかり、腰痛や筋肉の張り、疲れなどにつながることがあります。

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    ただし、短時間足を組んだからといって、すぐに骨盤や背骨がゆがんでしまうわけではありません。注意したいのは、「いつも右足を上にして何時間も座る」といったように、同じ姿勢を長時間繰り返すことです。

    また、長時間座り続けていると脚の血流が滞りやすくなり、むくみや冷え、静脈瘤を招くこともあります。足を組むことだけでなく、「座りっぱなし」そのものにも注意が必要です。

    左右を交互に組めば、片側だけに負担が集中することは避けやすくなりますが、「左右交互なら長時間足を組んでいても大丈夫」というわけではありません。

    大切なのは、同じ姿勢を続けないことです。

    ときどき足を組み替えたり、両足を床につけたり、立ち上がって少し歩いたりするなど、こまめに姿勢を変えることを意識しましょう。

      デスクワークなどで長時間座る場合、体への負担を減らすためにはどのような姿勢を意識すればよいでしょうか?

      まずは、両足の裏がしっかり床につくように椅子の高さを調整しましょう。お尻を椅子の奥まで入れて座り、背もたれを適度に使うと、腰や背中への負担を減らしやすくなります。

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      骨盤が後ろに倒れて背中が丸まると、腰の椎間板への圧力が急激に高まるため注意が必要です。

      足首・膝・股関節が、おおよそ90度くらいに曲がる高さを目安にするとよいでしょう。

      パソコンを使う場合は、画面が低すぎると頭が前に出て、首や肩、背中に負担がかかりやすくなります。必要に応じて画面の高さや位置も調整しましょう。

      ただし、ここで大切なのは、「正しい姿勢をずっと保ち続けよう」と頑張りすぎないことです。

      どれだけきれいな姿勢でも、長時間同じ姿勢を続けていれば、筋肉や関節は疲れてきます。

      デスクワークでは、30分~1時間を目安に姿勢を変え、可能であれば立ち上がって少し歩いたり、肩や腰を軽く動かしたりすることをおすすめします。

      「完璧な姿勢を保ち続ける」ことより、「体に負担の少ない姿勢を基本にして、こまめに姿勢を変える」ことがポイントです。

      なお、座っていると腰や股関節が強く痛む、脚のしびれが続くといった場合は、座り方だけが原因ではない可能性もあります。そのような症状が続く場合は、整形外科で一度相談するとよいでしょう。

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        ※本記事は特定の病気・症状について一般的な医学情報を解説したものであり、個々の症状や状態に対する診断・治療を保証するものではありません。症状の現れ方・原因・経過には個人差があり、記事内容がすべての方に当てはまるとは限りません。また、本記事の内容は公開日時点の医学知識をもとに作成していますが、ガイドライン・診療方針は変更になる場合があります。