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しいたけ、しめじ、えのき、まいたけ…栄養が豊富なのはどれ?身近な「きのこ6種類」の特徴を管理栄養士が解説

公開日: 2026年10月08日
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食欲の秋。おいしいものが増える一方で、「ついつい食べ過ぎてしまう」「これから冬にかけて体重が気になる」という方もいるのではないでしょうか。そんなときに取り入れやすい食材のひとつが、低カロリー・低脂質で食物繊維も豊富な「きのこ」です。

しいたけ、ぶなしめじ、えのきたけ、まいたけ、エリンギ、なめこなど、きのこにはさまざまな種類があります。今回は代表的な6種類を比較しながら、それぞれの特徴を紹介します。

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中村 瑞樹
管理栄養士

「食と健康に悩む人が安心して戻れる場所をつくる」をモットーに、栄養・健康分野の記事執筆を行う。延べ1,200名以上の食事相談に携わった現場経験をもとに、科学的根拠をわかりやすく日常の言葉に翻訳することを得意とする。沖縄県在住で琉球料理の普及・伝承活動も行っている。趣味は健康。

■公式note「みうらぼ|食と体をととのえる場所」

きのこに共通する栄養の特徴とは?

しいたけ、ぶなしめじ、えのきたけ、まいたけ、エリンギ、なめこ。普段の食卓でもおなじみの6種類のきのこには、共通するうれしい特徴があります。


●低カロリーで食物繊維も豊富
6種類のきのこは、どれも100gあたり21〜34kcalと低カロリー。脂質も0.5g程度と少なく、料理の満足感を保ちながら、カロリーを抑えたいときにも取り入れやすい食材です。

さらに、食物繊維も豊富です。6種類のきのこはいずれも100gあたり3g以上の食物繊維を含み、なかでもしいたけは4.9gと、6種類の中で最も多く含まれています。

食物繊維は、腸内環境を整えるほか、食後の血糖値の上昇をゆるやかにしたり、血中コレステロールの調整に関わったりする栄養素です。

きのこに含まれる食物繊維のひとつが「β-グルカン」です。腸内環境や免疫機能との関わりが研究されている成分で、きのこならではの栄養成分としても注目されています。



●「カリウム」を含むので塩分が気になるときにも◎
きのこには、カリウムも含まれています。カリウムには、体内の余分なナトリウムを排出するのを助けるはたらきがあります。

食卓で味の濃いメニューが並ぶときは、きのこをたっぷり使ったマリネやソテーなどを副菜に添えるのもよいでしょう。



●注目されている「エルゴチオネイン」
きのこには、「エルゴチオネイン」という成分も含まれています。エルゴチオネインは、きのこ類に特徴的なアミノ酸由来の成分で、抗酸化作用を持つことが知られており、体内の細胞を酸化ストレスから守る働きが期待されています。こうした働きから、健康維持や加齢との関係について研究が進められています。

きのこの種類別の特徴

しいたけ、ぶなしめじ、えのきたけ、まいたけ、エリンギ、なめこ。同じきのこでも、含まれる栄養素や量にはそれぞれに特徴があります。

しいたけ|食物繊維が豊富

しいたけ|食物繊維が豊富

しいたけは、6種類の中でも食物繊維が多いきのこです。

さらに、しいたけは独特の香りとうま味も魅力のひとつ。干ししいたけに多く含まれる「グアニル酸」は、こんぶのグルタミン酸、かつお節のイノシン酸と並ぶ代表的なうま味成分で、料理に深みのある味わいを加えてくれます。

また、干ししいたけは生しいたけに比べてビタミンDの含有量が大きく増えるのも特徴です。生しいたけを数時間、日光に当てるだけでビタミンDが増えることもわかっています。

ぶなしめじ|カリウムが豊富

ぶなしめじ|カリウムが豊富

ぶなしめじは、6種類の中でカリウムの含有量が最も多いきのこです。

カリウムは、体内の余分なナトリウムを排出するのを助ける栄養素で、塩分のとり過ぎが気になるときにも意識したい栄養素です。

また、ぶなしめじには、必須アミノ酸の一種である「リジン」も含まれています。リジンは、体内でたんぱく質をつくるために必要なアミノ酸です。

えのきたけ|ビタミンB群が充実

えのきたけ|ビタミンB群が充実

えのきたけは、ビタミンB1、葉酸、ナイアシンの含有量が、6種類の中でいずれも最も多いきのこです。

ビタミンB1とナイアシンは、糖質や脂質などをエネルギーに変える際に関わる成分で、疲労回復に効果のある栄養素です。

葉酸は、赤血球の形成を助けるほか、細胞の新生にも関わる栄養素です。とくに葉酸は、妊娠を希望する女性にとっても重要な栄養素として知られています。

まいたけ|ビタミンDが豊富

まいたけ|ビタミンDが豊富

まいたけは、6種類の中でもビタミンDの含有量が際立って多いきのこです。

ビタミンDは、カルシウムの吸収を助けるなど、骨の健康維持に関わり、筋肉を動かすためにも必要な栄養素です。

紫外線を浴びることで体内でも作られますが、日光を浴びる機会が少ない方は、不足しないように食事からとる意識が大切です。

エリンギ|ビタミンB2が豊富

エリンギ|ビタミンB2が豊富

エリンギは、6種類の中でビタミンB2の含有量が最も多いきのこです。

ビタミンB2は、脂質や糖質、たんぱく質をエネルギーに変える働きに関わるほか、皮膚や粘膜の健康維持にも必要な栄養素です。

健康な肌や髪を保つためにも欠かせない栄養素で、不足すると口内炎などの症状につながることがあります。

なめこ|低カロリーで食物繊維もとれる

なめこ|低カロリーで食物繊維もとれる

なめこは、6種類の中で最もカロリーが低いきのこです。また、食物繊維やカリウムも含まれています。

特徴的なぬめりは、食物繊維の一種である多糖類などによるものです。腸内のビフィズス菌など有用な菌のエサとなり、腸内環境を整える働きが期待できます。

きのこの違いを知って、いつもの食卓に

きのこは種類によって、含まれる栄養素や量に違いがあります。

それぞれの特徴を知っておくと、その日の料理や食べたいものに合わせて、きのこを選ぶ楽しみも広がります。

いつもの料理にきのこを一品加えたり、いつもと違う種類を選んでみたり。秋の味覚を楽しみながら、きのこの栄養を食卓に取り入れてみてください。



【参考文献】
・文部科学省「食品成分データベース」日本食品標準成分表2020年版(八訂)増補2023年版
・厚生労働省 健康日本21アクション支援システム 「食物繊維」
・厚生労働省 健康日本21アクション支援システム「カリウム」
・厚生労働省 健康日本21アクション支援システム「ビタミン」
・厚生労働省「栄養機能食品の表示に関する基準」
・厚生労働省 健康日本21アクション支援システム「葉酸とサプリメント-神経管閉鎖障害のリスク低減に対する効果」
・厚生労働省「統合医療」情報発信サイト(eJIM)「ビタミンD」
・公益財団法人長寿科学振興財団「健康長寿ネット」「ビタミンB2の働きと1日の摂取量」
・白鳥早奈英(監修)『最新版 知っておきたい栄養学』(学研実用BEST 暮らしのきほんBOOKS)学研マーケティング、2013年
・科学研究費助成事業 研究成果報告書(研究代表者:今野直武、宇都宮大学)「Identification of a novel receptor which recognizes mushroom beta-1,6-glucan」
・玉川大学農学部研究教育紀要 第1号(2016)齊藤威、吉村義隆「エルゴチオネインの再発見―その特殊な機能と存在の意味―」

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※本記事は、健康な成人の方を対象とした一般的な情報をまとめたものです。疾患がある方、治療中の方、服薬中の方、食事制限について指示を受けている方は、かかりつけの医師や管理栄養士などの専門家にご相談ください。