「扇風機をつけたまま寝ると死ぬ」はウソ、だけど使い方によってはリスクも…?医師が解説する「夏の夜」の正しい使い方

夏の夜、扇風機の正しい使い方についてミサクリニック 六本木本院の寺井美佐栄院長に聞きました。
医師紹介
ミサクリニック 六本木本院 院長・寺井美佐栄。10年に及ぶ複数の大手美容皮膚科クリニックでの院長経験を経て、2022年にミサクリニック六本木本院を開院。豊富な症例経験を生かし、メスを使わず「ナチュラルな美しさ」を引き出す施術を得意とし、特に切らないたるみ治療やクマ取りなどのエイジングケアに定評がある。また、日々のスキンケアも重視し、医師としての知見を生かしたドクターズコスメ『Do skin』の開発も手がける。YouTubeなどでの情報発信にも力を入れ、施術からホームケアまで幅広い美容情報を患者目線で分かりやすく発信。一人ひとりのライフスタイルに寄り添った美容医療を提供している。プライベートでは2歳児を育児中。
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目次
睡眠中など扇風機の風を直接体に長時間当て続けると、体にはどのような影響がありますか?
睡眠中などに扇風機の風を長時間、直接体に当て続けると、発汗や皮膚からの水分蒸散が促されることで体の水分が失われ、脱水のリスクが高まる可能性があります。

猛暑日や熱帯夜に、扇風機だけで寝ることにはリスクがありますか?
猛暑日や熱帯夜に扇風機だけで寝ることには注意が必要です。

扇風機は風を送ることで汗の蒸発を促し体感温度を下げますが、室温そのものを下げる効果はありません。
とくに室温が32~35℃以上になる環境では、熱い空気を体に送り続けることで体温が十分に下がらず、熱中症や脱水症状のリスクが高まる可能性があります。
そのため、扇風機を使用していても熱中症になることは十分あり得ます。
熱帯夜はエアコンで室温を適切に下げたうえで、扇風機は冷気を循環させる目的で併用すると、安全かつ快適に過ごしやすくなります。
夏の夜に安全かつ快適に眠るために、扇風機はどのように使えばよいのでしょうか?
夏の夜に扇風機を使用する場合は、風を体に直接当て続けるのではなく、壁や天井に向けて室内の空気を循環させるように使うのがおすすめです。

また、熱帯夜は扇風機だけに頼らず、エアコンで室温を26~28℃程度に保ち、扇風機を併用することで冷気が部屋全体に行き渡りやすくなります。
就寝前にはコップ1杯程度の水分を補給し、通気性・吸湿性のよい寝具やパジャマを選ぶことも大切です。
美容皮膚科医としてお伝えしたいのは、睡眠環境は肌のコンディションにも大きく影響するということです。
暑さで睡眠の質が低下すると、肌のターンオーバーやバリア機能が乱れ、乾燥や肌荒れにつながることがあります。
エアコンは肌の乾燥を招きやすい面がありますが、保湿ケアを取り入れながら適切に使用することが大切です。
快適な睡眠環境を整えることは、熱中症予防だけでなく、肌の健康を保つうえでも重要です。
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※本記事は特定の病気・症状などについて一般的な医学情報を解説したものであり、個々の症状や状態に対する診断・治療を保証するものではありません。症状の現れ方・原因・経過には個人差があり、記事内容がすべての方に当てはまるとは限りません。また、本記事の内容は公開日時点の医学知識をもとに作成していますが、ガイドライン・診療方針は変更になる場合があります。


また、体表面が冷え続けることで体温が下がり、倦怠感や冷えの原因になることも考えられます。
なお、「扇風機をつけたまま寝ると死ぬ」という都市伝説がありますが、現在の医学的な知見では、扇風機そのものが原因で命を落とすという科学的根拠はありません。