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6月14日は「世界献血者デー」――あなたの血液が、誰かの命をつなぐ【今日は何の日】

公開日: 2026年06月14日
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毎日何気なく過ぎていく日々の中にも、健康や医療にまつわる「記念日」や「啓発の日」が数多く存在します。

この連載では、そんな日をひとつひとつ取り上げ、病気や健康について改めて考えるきっかけをお届けしています。

今日は6月14日、こんな日です。

今日は何の日?

6月14日は、WHO(世界保健機関)が定める「世界献血者デー」です。安全な血液製剤の必要性を広く知ってもらうとともに、日ごろから献血に協力してくれている人たちへ感謝を伝える日として、毎年世界各地でさまざまなイベントが開催されます。

なぜ6月14日なの?

6月14日は、オーストリア出身の生物学者・医師であるカール・ラントシュタイナー(1868~1943年)の誕生日です。

ラントシュタイナーは20世紀初頭にABO式血液型を発見し、血液型を分類する仕組みを世界で初めて体系化しました。それ以前は、血液型の違いを考慮しないまま輸血が行われることもあり、重篤な事故につながるケースがありました。彼の発見によって輸血の安全性は飛躍的に向上し、近代医療の礎のひとつとなりました。

世界献血者デーは2004年に始まり、2005年の第58回世界保健総会で正式な国際デーとして承認されました。WHOが主導する「グローバル・ヘルス運動デー」のひとつであり、世界禁煙デーや世界エイズデーと並ぶ国際的な啓発の日として位置づけられています。

献血で作られる血液製剤って何?

献血で集められた血液は、大きくわけて2種類の「血液製剤」として患者さんのもとに届けられます。

輸血用血液製剤は、手術や大けがの際に使われるイメージが強いかもしれません。しかし実際には、この製剤の大半はがんや血液疾患などの治療に用いられています。また、現在、輸血用血液製剤を必要としている方の多くは50歳以上で、全体の約9割を占めています。輸血は、高齢者医療を支える重要な柱のひとつでもあるのです。

血漿分画製剤(けっしょうぶんかくせいざい)は、血液の液体成分である「血漿(けっしょう)」を原料にして作られる薬のことです。血友病や自己免疫性疾患の治療に使われるほか、近年は神経系の難治性疾患に対しても一部の製剤の治療効果が明らかになってきており、需要が増えています。

なぜ、献血が大切なのか?

血液製剤には、大きな特性があります。それは、血液は長期間保存ができないという点です。輸血に使われる赤血球製剤の有効期間は採血から21日間程度と短く、安定した供給を続けるには、常に多くの方が継続的に献血に協力することが欠かせません。

しかし現在、日本では若い世代の献血者数が減少傾向にあります。10~30代の献血者が減っていく中、少子高齢化がさらに進むと、将来的には血液の安定供給に支障が生じる可能性があると指摘されています。

また、献血会場に来てもらっても、体調や服薬状況、ウイルス検査の結果などによって実際に使用できない血液が一定数生じることもあります。必要な量を確保するためには、できるだけ多くの方の協力が必要なのです。

「献血」と聞くと、少しハードルが高く感じる方もいるかもしれません。しかし、健康な方なら献血は16歳から参加でき、献血の種類によって年齢条件が異なります。

まずは「献血ルーム」を検索してみることから始めてみてはいかがでしょうか。全国各地に設置されており、予約なしで立ち寄れる場所も多くあります。

すでに献血を経験したことがある方は、定期的に続けることが大きな力になります。

ただし、薬を服用中の方や体調が優れない方は無理をせず、まずは自分の健康を最優先にしましょう。

まとめ

「世界献血者デー」は、血液を提供してくれる人たちへの感謝と、安全な輸血医療を守るための大切さを見つめ直す日です。

あなたの体から分けてもらった血液が、がんと闘う人を、難病を抱える人を、そして命の瀬戸際にいる誰かを支えているかもしれません。今日という日に、少しだけ「献血」のことを思い出してもらえるとうれしいです。

 

<参考URL>
https://www.jrc.or.jp/donation/blood/news/2024/0612_041216.html
http://www.jbpo.or.jp/topics/?id=1923
https://japan-who.or.jp/wp-content/themes/rewho/img/PDF/library/081/book9010.pdf
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000048.000130287.html

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